日商簿記3級試験に合格しました!
皆さんこんにちは!
キャリアアップや興味のあることを学んで、実績を残すために資格をチマチマ取得したいkyonです。
会社に勤めているときや、企業分析、株の勉強をするときによく耳にする「損益計算書」と「貸借対照表」。
これら財務諸表を作成するために必要な簿記という試験をご存じでしょうか。
最近は転職やお金の勉強のため、受験する人も多いと思います。
私はよくYoutubeでお金に関する動画を見るのですが、そこで初心者に強くお勧めされる資格がこの「簿記3級」でした。
そこで思い立ち試験勉強をして先日「簿記3級」を取得したので、実体験を書いていこうと思います。
簿記3級をこれから取ろうと思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
日商簿記3級について
そもそも日商簿記3級とは?
日商簿記3級とは、会社の会計を表す財務諸表を作成するために必要な技術の基礎的な資格です。
簡単に言うと、会社の取引を記録する手段が簿記です。
簿記が使われて作成される財務諸表(貸借対照表、損益計算書)は以下のようなものです。
(例としてセブンイレブンの財務諸表を引用しました。)
漢字も数字も多くて頭が痛くなるかもしれませんが、簿記を学ぶと段々理解できますよ!
また簿記は日本だけのルールではなく、世界共通の会計処理です。
簿記3級についてはかなり知名度も高く入門資格であることもあり、年間30万人もの人が受験しています。
試験内容は?
試験内容は以下の通りです。
第問 | 出題内容 | 点数配分 | 問題数 |
---|---|---|---|
第1問 | 仕訳問題 | 45点 | 15問 |
第2問 | 総勘定元帳勘定記入 補助簿記入など | 20点 | – |
第3問 | 精算表 財務諸表作成など | 35点 | – |
より詳しい試験範囲については公式HPの商工会議所簿記検定試験出題区分表に記載があります。
試験時間は60分。
出題のパターンはある程度決まっていますね。
試験日程は?
簿記3級試験には、筆記で受ける「統一試験」とPCで受ける「ネット試験」の2種類があります。
どちらの試験も出題形式は変わらず、どちらを合格しても簿記3級合格となります。
(ちなみにネット試験でも会場に集まり、用意されたPCでの受験となります。)
統一試験は年に3回開催され、例年2月、6月、11月の日曜日が試験日となっています。
一方ネット試験は月に何度も開催されており、開催場所もかなり多いです。
詳しい開催場所、試験日は商工会議所のHPから必ずチェックしてくださいね。
すぐに実力を試せるので、個人的には勉強スケジュールを立ててネット試験を予約するのがおすすめです。
合格点は?
100点満点中70点以上で合格となります。
第1問の配点が45点と大きいため、第1問の攻略がカギとなります。
難易度は?
統一試験の合格率はその時によって30%や50%とまちまちですが、平均すると約40%。
ネット試験の合格率も約40%となっています。
受験者数が多いため、合格率40%といえどしっかり対策をすれば合格は難しくないでしょう。
勉強目安時間は?
一般的には50~100時間程度の勉強が必要だと言われています。
1日3時間など勉強時間を確保できるのであれば期間1カ月、1日1時間程度であれば2-3か月で合格レベルになる計算です。
合格体験記
私の勉強時間と勉強方法
私は通信教育で勉強し、期間は約3か月、総勉強時間は48時間でした。
ただし勉強始めたての2か月は勉強時間を確保できていなかったので、ラスト1か月でかなり詰め込みました。
勉強方法はいたってシンプル、通信教育のテキストと模試3回分のみです。
なので誰かからか教わることはなく、テキストと問題集のみ使用しました。
模試3回分の成績は70点台から80点台と合格ラインではありましたが余裕はありませんでした。
絶対に受かると自信がつくレベルまでは、やはり70時間80時間と勉強した方がいいかなという印象です。
通信教育は1万円以上とかなり高額のものが多いため、テキストと数回の模試がある問題集があれば安心です↓
ただし簿記の仕訳は癖があり最初の理解が難しいため、テキストだけでなく動画教材を使うのも手だと思います。
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ネット試験の流れ
ここではネット試験の流れを具体的に説明していきます。
筆記の統一試験と同じように、試験時間15分前に合わせて予約した会場に行きます。
私が行ったところはPCスクールで、1教室にPCが20台ほどあり、ソーシャルディスタンスを保って1つ飛ばしで席につかされました。
机の上にはPC、白紙の紙2枚、ボールペンが1本用意されていました。
(電卓は持参です。絶対に忘れないようにしましょう。)
試験時間5分前に試験監督からPCを操作し、該当する試験へログインするよう指示されました。
(当日簿記3級だけでなく、簿記2級、MOSなどを受ける方も同じ教室でした。)
受験者情報を入力してログインすると、試験の解答方法や規約の確認をします。
確認ができ次第試験開始のボタンを押すと、60分のカウントがスタートし試験開始となります。
試験中の画面は以下の通りです。
数字はキーボード入力、勘定科目はプルダウンで選択式でした。
画面中央下には残り時間が示され、常に表示されています。
画面左下には大門1.2.3の変更ボタンがあり、統一試験と同じように解答の順番は自由となっています。
また試験時間内に終わってしまった人は試験時間終了を待たずに終了出来ました。
ネット試験は試験後すぐに合否がでるため、合否の紙を出力してもらい終了となりました。
試験の所感
私が使用した通信教育の問題より比較的簡単に感じました。
統一試験よりもネット試験のほうが簡単という意見もよく耳にします。
ネット試験という形態に不安もありましたが、操作はシンプルで問題ありませんでした。
模試で勉強中は60分だとかなりギリギリで時間が足りないことが多くありました。
しかしネット試験当日では時間は余り、余裕を持つことが出来ました。
模試を何度か解いて時間がギリギリでもそこまで心配はいらないかもしれません。
結局仕分けの速さが一番大事
試験を受けてみて、仕訳の速さが一番大事だと思いました。
第1問は仕訳問題15問ですが、ここで素早く正確に解答できなければ合格はできません。
目安として1問1分で正確に解答したいところです。
第2問と第3問は複数の仕訳をして解答することが多いですが、ここでもスピードが重要です。
序盤で計算をミスすると後続の問題も立て続けにミスしてしまう問題があるからです。
仕訳で分からない問題があったらさっさと飛ばして、解けるところを優先に解きましょう。
特に穴埋め問題では採点対象の欄と採点対象外の欄もあります(回答者は分からない)。
仕訳のスピードを上げるには、仕訳問題を解きまくるしかありません。
問題集を活用して仕訳に慣れていきましょう。
簿記3級は役に立つ?
簿記3級が役に立つかどうかですが、結論役に立ちます。
ただし目的により注意が必要です。
(1)まずは経理の仕事を得るために簿記3級を取得する方。
仕事として簿記を使いこなすには上位資格である簿記2級、簿記1級の取得が望ましいです。
じゃあ簿記3級は取る必要ないと思うことなかれ。
簿記の考え方は初めは慣れずに時間がかかってしまいます。
また簿記2級や1級は難しい試験です。
なので勘定科目が少ない簿記3級からの取得がおすすめです。
簿記3級で学ぶことは今後の経理の仕事の核となり、上位資格の基礎として助けになるでしょう。
(2)次は経理の仕事を目指すわけではなく、お金の教養として取得する方。
(ちなみに私もこっちです。)
こちらは簿記3級でかなり勉強になりました。
私は会社員なので自社の業績も見ますし、株式投資もしているので財務諸表はちょくちょく見ます。
財務諸表に書かれている内容が完全ではないですがざっくりと分かるようになりました。
自分が役に立ったかどうかを決めるのは取得した後にその知識を使うかどうかにかかっています。
ぜひ取得した後は、せっかく頑張って勉強したんですから会社の財務諸表を見て効果を実感してみてください。
簿記3級を受験してみよう!
かなり試験前は焦って勉強していましたが、なんとか合格出来て一安心しています。
世の中には株式会社が溢れているのに、その仕組みって学校で全然学ばないんですよね。
お金に関する知識は人生に直結するので、引き続き幅広く学んでいきたいですね。
個人的には次はFP3級も勉強しようと考えています。
学ぶのって楽しい!
興味のある人は簿記3級、受験してみてはいかがでしょうか。
将来の仕事のため、投資をしていくためにも簿記の知識は多くの人に役立つと思いますよ!
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