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【書評】三千円の使いかた(原田ひ香)

9784122071001 三千円の使いかた 0 原田ひ香 著 中公文庫 2021/8/20
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お金の悩みを見てみよう

みなさんにお金の悩みはありますか?

kyon
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私はお金を理由にいろんなことを諦めなくていいようになりたい!!!

やりたいことはすぐやれる人生を送りたい~

お金の悩みといっても、年代や環境によって人それぞれですよね。

またその人にとっての幸せ、考え方によっても変わります。

今回は貯蓄や節約についてのストーリー「三千円の使いかた」という本を読んだのでご紹介します。

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「三千円の使いかた」の概要

【基本情報】

  • 著者:原田ひ香
  • 定価:700円+税
  • 発行年月:2021年8月
  • 頁数:352
  • 出版:中央公論新社

【目次】

  • 第1話 三千円の使いかた
  • 第2話 七十三歳のハローワーク
  • 第3話 目指せ!貯金一千万!
  • 第4話 費用対効果
  • 第5話 熟年離婚の経済学
  • 第6話 節約家の人々
  • 解説 新垣美雨

話数ごとに主人公が異なり、それぞれお金の悩みを抱えています。

しかしその悩みは特別なことではありません。誰にでもあることなのです。

人生とは切っても切り離せないお金。

主人公たちはどのように考え、どのように使っていくのか。

ぜひ主人公たちの気持ちになって、あなたなりのお金の使いかたを見つけてください。

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。

結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。

習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。

そして一千万円を貯めた祖母・琴子。

御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?

引用:三千円の使いかた

70万部突破の大ベストセラー

新垣美雨さん絶賛!

「この本は死ぬまでに本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です。」

知識が深まり絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!

引用:三千円の使いかた

また2023年1月7日~2月25日まで東海テレビでドラマ化(全8話)しています。

土ドラ『三千円の使いかた』第1話 1月7日(土)23時40分放送スタート

主演の御厨美帆役は葵わかなさんです。

↓U-NEXTでは最新話まで全話配信しています↓

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著者の紹介(原田ひ香)

原田ひ香さんは1970年生まれの小説家・脚本家。

2005年に「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ脚本懸賞公募最優秀作受賞。

2007年に「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞。

「三千円の使いかた」の他に、「古本食堂」「ランチ酒」「ほろよい読書」などがあります。

読んだ感想

三千円の使いかたのノウハウではない

まず始めに思ったのが、お金の使いかたのノウハウ要素は強くないこと。

そもそも貯金や節約を題材にした家族ストーリー(御厨家)なイメージでした。

kyon
kyon

タイトルを見て何か凄い三千円の使いかたがあるのかと思ってしまってました。

ただ趣旨としては三千円に限らず、生活の中でのお金の使い方についていろんな意見が出てきます。

使い方は人それぞれなので、登場人物の様々な使い方を参考にしてみてください。

個人的には第三話主人公の真帆の生き方が節約の典型例でいいなと思いました。

(私自身が結婚してて子供のことで似た様な悩みを抱えてるからかもしれません)

各キャラクターに感情移入

この本では話ごとに主人公が代わります。

第1話は24歳次女の御厨美帆。

一人暮らしで貯金は少なく浪費がち。保護犬を飼いたい。

第2話は73歳祖母の御厨琴子。

夫は他界し貯金1000万だがだんだん減ってきていて将来が不安。

第3話は29歳長女の井戸真帆(旧姓御厨)。

結婚していて専業主婦、節約家で貯金600万。でも子供の将来資金に不安。

第4話は39歳バイト生活の小森安生。

唯一の御厨家以外の主人公。貯金無し、結婚願望無し、ちょいクズ。

第5話は55歳母の御厨智子。

夫が家事をせず不満が蓄積。病気や娘のためお金が減り貯金100万。

第6話は第1話同様御厨美帆が主人公。

友人や取り巻きを含めると登場人物は多いですが、悩みがリアルで引き込まれます。

しかも各キャラクターの背景が普通にありそうな悩みなので、自分のことの様に悩んでしまいます。

特に第4話の小森安生。

この男は浮気をしたり大事な話で逃げたりなかなかクズかったです。

でも植物が好きだったり結局は付き合っている人が1番好きだと気づいたりと、意外と嫌いになれないんですよね。

それぞれの登場人物ごとに人生や考え方を具体的に垣間見れるところが、この本の面白さですね。

人と比べないことが大事

本書ラストの解説でも書かれていましたが、人と比べず割り切ることが大事だと思いました。

例えば結婚相手によって今後の家計事情は大きく変わりますよね。

じゃあ仮に金持ちの人と結婚していれば人生勝ち組だったのでしょうか?

もしくは生まれた時からごく平凡な家庭で平凡に過ごしていたとします。

じゃあ平凡な家庭は貧乏な家庭より勝ち組なのでしょうか。

隣の芝は青く見えるとはよく言ったもの。

比べるだけ無駄なことって世の中にはたくさんあります。

この本の教訓は、今ある環境をどうしたら自分の理想に近づけられるか。

そのために今できることをやることだと思います。

いいなー羨ましいなーと指を咥えて見てても状況は変わりません。

登場人物たちの生き方を参考にして、自分の人生を楽しく過ごしたいですね。

まとめ:お金について改めて考える

この本を読み終わった時、一人でお金についてかなり考えさせられていることに気づきました。

これから歳をとっていくにつれて、今とは別のお金の悩みが出てくるでしょう。

予行練習や自分の正直な気持ちを改めて確認するために読んでみるのもおすすめです。

私はお金のことで自分や家族に我慢させる生活をしたくないです。

みなさんも自分なりのよい「三千円の使いかた」、見つけていきましょう!

少しでも参考になったら嬉しいです。

最後に琴子の名言を一つ出して締めます。

お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない。

引用:三千円の使い方 p337

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興味があったら是非見て見てくださいね。

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