話題のFIREと投資について学ぼう
最近何かと投資やFIREといった言葉が話題ですよね。
岸田総理が資産倍増計画を掲げて国民に投資を進めていることも記憶に新しいのではないでしょうか。
(個人的には投資を進めるのはいい傾向とは思いつつ、経済を回復させる対策をとっとと取っていただきたいと思っていますが、、、)
実は私は去年まで「投資=リスクでしかない」と思っていました。(イメージ的にはパチンコなどギャンブルに近いと思っていました。)
投資に興味を持ち始めたのは2021年の冬からで、そこからお金の知識をつけようといろいろと調べ始めました。
それ以来友達とよくお金の話をしていたのですが、そこで勧められたYouTubeのリベ大にハマりまして、たまたま見た動画にWHY JAPANESE PEOPLEでお馴染み厚切りジェイソンさん(以下敬称略)が出てきました。
↓がその動画ですので気になる方はぜひ見てみてください。
この動画を見た時には投資について少し知識がついていたので知っていることも多かったのですが、厚切りジェイソンの考え方がかなりしっかりしており興味を持ったので書籍を購入して読んでみました。
本記事では「ジェイソン流お金の増やし方」を読んだ感想について記したいと思います。
「ジェイソン流お金の増やし方」の概要
本書はお笑い芸人で有名な厚切りジェイソンが、約13年でFIREを達成した方法が考え方や根拠を交えて書かれています。
投資スタイルはいたってシンプルで、「VTIという全米株式上場企業の投資信託を長期間毎月コツコツ購入するだけ」というものです。
アメリカの上場している大型株から小型株まで約4000株が詰まったインデックスファンドのこと。
広く分散投資ができて米国株市場全体に投資ができる、年に4回分配金がもらえることが特徴。
目次は以下の4章立てとなっています。
CHAPTER1では投資に対する考え方、CHAPTER2は支出の具体的な減らし方(投資元手の確保)、CHAPTER3は実際にしている投資方法、CHAPTER4はお金についての考え方に焦点を当てて書かれていました。
特にCHAPTER3には、書いてある手順通りにスマホやPCでポチポチするだけで証券口座の開設、銘柄の購入と投資が誰でもできるようになっています。かなり親切ですね。
YouTubeで見た印象の通りかなりわかりやすく書かれているため、投資に興味があるけど調べるのが面倒という方にはうってつけだと思います。表や図も多めなので直感的に理解出来ました。
あとは投資初心者(まさに自分です笑)。投資をしていても不安になることは多いと思うので、基礎をしっかり理解しておけば今後の投資にも自信を持てると思いますよ。
また2021年出版の新しい本なので、投資家大打撃のコロナショックについても書いてあるのが勉強になるのではないでしょうか。
さらに本書は「オリコン上半期BOOKランキング2022」にて1位を獲得していました!
著者(厚切りジェイソン)の紹介
お笑い芸人のイメージが強い厚切りジェイソンですが、経歴を見てわかる通り異例の速さでR-1ぐらんぷりで結果を残していることが分かります。
また学歴も文句なしのエリートです。(飛び級て、東大より頭いいですよ、、、)
職歴で言うと入社しているGEヘルスケアは世界最大の電機メーカーの構成会社ですし、旭化成はサランラップで有名な超大企業です。
本書では社会人になってから約13年間の投資を経てFIREの達成をしたと記載があります。
FIREの話だけ聞くと羨ましいなあ、すごいなあと思うだけですが、経歴から若いときから努力し行動を起こしてきたことが分かりますね。
現在は3人の子供を育てるパパとして、会社役員として、お笑い芸人として、投資家として、俳優役者として多岐にわたり活躍しています。
読んだ感想
シミュレーション力がすごい
投資はシンプルにVTIを買うだけというものでしたが、その結論に至るまで過去のデータや他銘柄についてもかなり調べていたようです。
さらに言うとVTIを買い続けると決めた後も、もしも個別株やアメリカ以外の株を買っていたらどうなるか、数十年前の不景気の時に自分の資産はどうなっていたかなどをシミュレーションしているようです。
まさに投資家っぽいですね。
さらに暇さえあればエクセルで計算してるんだとか。
エンジニアとしての経験も影響あるのだと思いますが、数字に強くて理論立てて考えることができるのは投資に限らず大事なスキルですよね。
時間がかかって大変ではありますが、正しくシミュレーションできるように、調べる力・まとめる力・考える力を養っていきたいですね。
節約の大事さ
CHAPTER2で主にまとめられていますが、厚切りジェイソンはかなりの倹約家です。
具体的には業務スーパーで買ったインスタントコーヒーを2Lの空ペットボトルに入れて持ち歩くほど。(自販機やお店でコーヒーを買うことはないそう)
投資において基本的なことではありますが、収入を増やして支出を減らす、浮いたお金を投資に回す。
この支出を減らすのが一番簡単に早くできるところですが、多くの人にとって効果は絶大だと思います。
短期的にこれくらいならと思っていても、年間で換算するとかなりのお金を浪費しているなんて話はよくあります。
本書では誰でもすぐまねができる節約術も12のポイントでまとめられているので、できるところから実践していくことをお勧めしますよ。
また家庭を持つ人は家族で支出に対する認識を統一することも重要だとあります。
自分が節約したいと思っていてもパートナーに浪費癖があったら意味がありませんからね。
家族で金銭的に同じ価値観を持つことについてはうちはまだまだかなと感じています。自分含めてお互いまだ勉強の必要があります。
話し合いと協力をして将来お金で苦労しなくて済むように行動していきたいですね。
子供へのお金の教育
厚切りジェイソンには3人のお子さんがいるのですが、小学生に対して複利の概念、節約についてかみ砕いて説明を積極的にしているそうです。
これは多くの人には新鮮なのではないでしょうか。自分自身もあまり聞いたことがありません。
子供に我慢やリアルなお金事情を伝えることは少しどうなのかなとも思いましたが、こういう考え方が日本人の金融リテラシーを下げているのかもしれません。
日本の常識は世界の常識とは限りません。なんなら非常識のほうが多いかもしれません。
最近は高校でお金の授業が組み込まれたりなど政府が子供への金融教育に力を入れ始めましたが、幼く吸収力が高いころから金融教育を行うことも大事だなと思いました。
そのためには学校ではなく親が教えていく必要があるので、まずは親の金融リテラシーを高めなければなりませんね。
私にはまだ子供はいませんが、将来子供が出来たら積極的にお金の話もしていくようにしたいです。
投資は自分が納得できるように
大前提として投資に正解はありません。
インフルエンサーの言葉を鵜吞みにしてやって失敗しても完全に自己責任です。
めんどくさいかもしれませんが自分の投資スタイルに自信を持てるだけの調査や納得できるデータなど根拠が必要です。こればっかりは自分のお金を運用するので惜しまないほうがいいですね。
また投資は言うまでもありませんが資産が減るリスクがあります。
ただし限りなく資産が増やせる可能性が高い確立された方法があるのも事実です。
大事なことはリスクを全くとらないことではなく、適切なリスクを取ってお金に働いてもらうことではないかと思います。投資のリスクを無暗に取るのは絶対にNGです。間違いなく失います。
適切なリスクは人それぞれで一概には言えませんが、本書では3か月分の現金は残して残りを投資をお勧めしていました。しかし私の場合はとっさにお金が必要な事象(出産等)を考えると家庭によってはもっと現金で持ってた方がいいかもしれませんね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
この投資・FIREブームを期に自分の金融リテラシー向上、資産形成を本書を参考に頑張っていこうと思いました。
株を調べていくうちに日本や世界の経済がだんだん理解できてきて、さらに個別企業のことも理解できるようになってくると更に投資が楽しくなるのではないでしょうか。
今の私がまさにこんな状況です笑
厚切りジェイソンは今後数十年も現在同様アメリカ企業中心の世界になるのではとありますが、世界の企業規模ランキングを見るとGAFAを中心に圧倒的で納得です。
日本ではトヨタくらいしかランクインしていないので、他の企業も世界で活躍してほしいなと思います。
基礎的な部分で勉強になったので気になる方はぜひ購入して読んでみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは。
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