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【里親になりたい方】保護犬の譲渡にかかる費用や流れを実例をもとに解説

日常
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保護犬の里親になりました。

みなさんはワンちゃんが好きですか?

kyon
kyon

アイコンはハムスターですが、ワンちゃんも大大大好きなkyonです。

犬を飼おうと思った時に、真っ先に思い浮かぶのはペットショップへ行くだと思います。

事実、一般社団法人ペットフード協会令和2年全国犬猫飼育実態調査によると、ペットの入手先(犬)として最も多いのは「ペットショップで購入」です。

その割合は過半数の53.7%です。

引用:9.pdf (petfood.or.jp)

ちなみにフランスでは動物愛護法により2024年からペットショップでの犬猫販売が禁止になりました。

最近は保護犬や保護猫活動の認知が高まっていますよね。

私自身ワンちゃんを飼いたいとずっと思っていて、とうとう先月譲渡会で里親になりました。

実家ではワンちゃんを飼っていたのですが、自分から飼い始めるのは初めて。

保護犬譲渡の費用や流れなどよくわかっていませんでした。

そこで今回は、保護犬譲渡にかかる費用や流れを実例をもとに解説していきたいと思います。

保護犬を飼いたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

この記事では譲渡会での譲渡をメインにご説明します。

個人間の譲渡や保健所から直接の譲渡ではないのでご注意ください。

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保護犬の里親になるメリット

そもそもなぜペットショップからの購入ではなく、保護犬の里親になりたいと思うのでしょうか。

一般的に思いつく理由としては2つあると思います。

①ペットショップよりも安い

まずはお金の話です。

ペットショップでは生後1年未満の幼犬がメインで販売されており、値段は20~30万円ほどです。

対して譲渡会で保護犬を迎えいれる費用は約5万円ほどです。

かなり金額が違いますよね。

これはペットショップが利益を目的としており、保護犬の譲渡は飼い主を見つけることが目的だからです。

kyon
kyon

個人的にはお金だけで保護犬を探すのはどうかなと思いますが、見て回っていい出会いを探すのはめちゃいいと思いますよ!

ワンちゃんを飼うのもお金がかかるので、ペットショップで買わずに保護犬の里親になって、浮いたお金をワンちゃんの生活費に充てるのもいいかもしれません。

②ワンちゃんの命を1つ救うことができる

もう一つはワンちゃんの命を1つ救うことができることです。

保護されているワンちゃんは基本安全ですが、保護団体にもキャパシティがあります。

限界が来ると保健所に預けられるかもしれません。

(野生に放すのはもってのほかです。)

そして保健所にいるワンちゃんたちはいづれ殺処分されてしまいます。

殺処分されるワンちゃんを1匹でも少なくするために、飼育を検討している人は譲渡会に行ってみてください。

よく思いつくのは上記2点ですが、他にもいくつか里親になるメリットがあります。

③トライアルができる

保護犬の里親になる前には、数週間のトライアルが求められます。

これは長く家族としてともに暮らしていけるかを見極めるために、とても重要です。

数か月後に面倒が見きれないからと言って飼育を放棄したら意味がありませんからね。

そして実は、ペットショップには基本トライアル期間がありません。

ワンちゃんと飼い主との相性や家族の同意も必要なので、トライアルできるのはありがたいですよね。

ただし、軽はずみな気持ちでトライアルを申し込むのはお勧めしません。

飼育が難しい状態でトライアルをすると、情が移って飼育し、結果的に不幸になる可能性もあるからです。

特に何もなければこのまま里親になるという覚悟をもってトライアルしましょう。

④保護活動に貢献できる

①でお話しした通り、里親になるには約5万円ほどの費用が必要になります。

そしてその費用が次なる保護活動の資金になります。

現在の保護犬の殺処分状況は、環境省の「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると年々減少しています。

しかし未だに3,000匹ほどのワンちゃんが殺処分されているそうです。(猫はもっと)

引用:環境省_統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」 [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp)

保護団体の代表に少しお話を聞きましたが、全然人手は足りておらず資金も寄付ありきとのこと。

少しでも保護活動に協力していきたいですね。

⑤実は1匹の里親になることで2匹の命を救える

1匹の里親になることで1匹の命を救えるだけでなく、もう1匹の命も救うことができます。

その理由は、保護団体としては1匹が譲渡されることで、その枠でもう1匹保護することが可能だからです。

野良犬ならまだしも、飼育放棄された犬は一気に複数保護することもざらだそうです。

そんな時に保護しきれないから1匹だけしか保護できないこともあるかもしれません。

1匹でも多くの命が救われてほしいです。

⑥避妊手術がされている

ワンちゃんが飼育放棄される大きな理由の1つに、望まない出産があります。

人間とは違って、犬は1回の出産で複数匹産みます。

多い時には10匹以上産むこともあるそうです。

外飼いしていたらいつの間にか妊娠していたということもよく聞きますね。

望まない妊娠を防ぐには避妊手術が効果的です。

譲渡会に参加するメスのワンちゃんは、避妊手術がされていることが多いので妊娠の心配がありません。

(譲渡時の費用の中に避妊手術費が含まれていることもあります。)

実は避妊手術には子宮がんなどの病気を予防したり、生理のリスクも無くなるというメリットもあります。

ぜひワンちゃんの将来の幸せを考えて、避妊手術への理解をしましょう。

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保護犬の里親になるデメリット

里親になるのはメリットだけではなくデメリットもあります。

両方しっかりと把握してから検討しましょう。

①子犬はあまりいない

ワンちゃんを飼おうと思うと、子犬を求める人が多いですよね。

子犬の方が長く暮らせるし、可愛いので納得です。

でも探してみると子犬の里親募集は意外といないんですよね。

理由は①人気があってすぐ引き取られるから、②避妊手術ができるまで募集をかけないからです。

ただし子犬が全くいないわけではありません。

もしもどうしても子犬から飼いたいという方は、早めに付近の情報を仕入れて根気よく待ちましょう。

何度も譲渡会に参加してスタッフと仲良くなり、非公開の里親募集を聞くなんてこともあるようですよ。

②病気を持っているワンちゃんもいる

保護されているワンちゃんの中には病気を患っているワンちゃんもいたりします。

病気もそれぞれで、ヘルニア、外耳炎、結膜炎などなど。

ちなみに余命が出るほど病気が侵攻しているワンちゃんは、引き取り手がいないのが分かっているのでそもそも募集がされません。

ワンちゃんの医療費は保険に入っていないとかなり高額になることも多いです。

数十万円から、高いものだと100万円以上のケースもあるようです。

これが保護活動を難しくしている要因の大きな一つだと思います。

もしも病気を患っているワンちゃんをお迎えするときは、将来の医療費も考えておきましょう。

譲渡会ではしっかり明示されてるので、事前にスタッフさんに話を聞いてみるのがいいでしょう。

③成犬だとしつけが難しい

保護犬は子犬は少なく、成犬の状態で里親になることが多いです。

成犬から飼い始めると、しつけをするのが難しくなります。

特にトイレと吠えグセです。

トイレも吠えグセも思っているより精神的に負荷がかかります。

kyon
kyon

ちなみにうちのワンちゃんはトイレがまだできないのでゲージから出すときはおむつです。

おむつも結構お金かかるんですよね…

噛み癖とかは里親がけがをして捨てられる可能性があるので、直してから募集されることが多いみたいです。

しつけは最後まで覚えないかもしれませんが、根気強く教えるしかありません。

しつけについてもスタッフさんが教えてくれると思いますよ。

④里親になるにはいくつか条件がある

これはデメリットとは少し違うかもしれませんが、里親になるにはいくつか条件があります。

団体によって条件は異なりますが、一般的には高齢者ではないこと、一人暮らしじゃないこと、ある程度の収入があることなどです。

どれも犬を最後まで飼い続けらるか、もしもの時にすぐに対応できるかなどの想いから条件が付けられています。

ワンちゃんの幸せのために、条件を理解して受け入れましょう。

【実例】里親になるまでの流れ

保護団体によって異なると思いますが、ここでは具体的に私が里親になるまでの流れを書いていこうと思います。

①譲渡会へ行き里親になりたいワンちゃんを伝えて手続き

まずはネットで譲渡会の日程や場所を調べていってみることからスタートします。

Googleで「○○県 譲渡会」と調べるとすぐに出てきます。

出来れば譲渡会に行く前に、ネット上で参加するワンちゃんを見ておくといいと思います。

実際に行ってみると、大抵は人がいっぱい見に来ていると思います。

たくさんのワンちゃんがいると思いますが、じっくり見てみます。

大抵撫でたりすることもOKのことが多いので、一声かけて撫でてみましょう。

噛んできたり唸ったりするワンちゃんは無理に触ろうとしたらダメですよ。

お目当てのワンちゃんがいたら、スタッフに声をかけて説明を聞き、トライアルの申し込みをします。

この時に譲渡までの流れも聞いておくとイメージがしやすいです。

私の場合はトライアルしたいですという内容の書類を書いて、後日連絡が来て日程調整という流れでした。

なのでこの時点ではワンちゃんはすぐ家には来ずに帰宅しました。

②後日家にやってくる日程の調整

後日スタッフから電話がかかってきて、実際にワンちゃんが家にやってくる日の調整を行います。

スタッフさんはOLで平日は働いており、私も働いているため休日にやってくることになりました。

保護活動をしている方には、社会人で仕事をしながら休日善意でやっている方、地元大学生で講義が無いときに活動している方が多いみたいです。

③受け入れの準備

ワンちゃんをお迎えする前に、色々と買い揃えなくてはなりません。

私がなにも無い状態で買い揃えたものリストです。

買い物リスト
  • ゲージ

ワンちゃんがある程度くつろげるスペースは欲しいところです。

  • 散歩用ハーネス&リード

胴回りはワンちゃんによって合わせてください。

事前にサイズを聞いておくといいです。

  • トイレ

ゲージにあったものがいいです

  • トイレシート

ぶっちゃけトイレに合えばなんでもいいと思います。

  • ドッグフード

飼い主によってこだわりは様々ですが、最初は一般的なものでいいと思います。

飼っていくうちに好みやバランスを変えていきましょう。

  • 寝床

これも飼い主の個性が出ますね。

夏は特に涼しくなるクッションなどがおすすめです。

  • おむつ

おむつもハーネス同様サイズが合ったものを選びましょう。

  • 犬用食器

正直なんでもいいと思います。

一気に購入していくと、なかなかお金はかかってしまいましたね。

特に家にワンちゃん用のゲージがあると、やってくる実感が湧いてテンション上がりますよ!

④実際にやってきてトライアル開始

いよいよワンちゃんがやってくる日当日です。

指定の時間に自宅にスタッフがワンちゃんを連れてやってきます。

やってきたらトライアルするための書面と、注意事項の説明を受けました。

トライアル期間は2週間。

スタッフとラインも交換し、定期的に連絡を取りトライアルの様子を送りました。

やっぱり自分の目に狂いはなく、改めて可愛い子が来たなと感じました。

それから数日過ごしてみて気になったことといえば、間違いなくトイレです。

覚悟はしていましたが、あちこちでトイレをしてしまいました。

なのでゲージから出す時はおむつが必須。

かなりの消費量になりオムツ代が1番かかってますね。

トイレトレーニングは気長にやってみようかなと思います。

⑤最終確認と費用を支払い正式譲渡

二週間がたった後は保護団体の代表が家に来て正式譲渡となりました。

(正確にはさらに試用期間二週間がありましたが、もう保護団体の方が来ることはありません)

ここで最終確認を行い、飼う時の注意を詳しく一通り聞きました。

そして契約書にサインをして、譲渡費用をお支払いして終了しました。

参考までに今回の譲渡費用の内訳を載せます。

譲渡費用内訳
  • 初診料 1,100円
  • フィラリア検査 2,200円
  • ネクスガード 2,650円
  • 6種ワクチン 7,150円
  • 避妊手術 22,000円
  • 狂犬病 3,400円
  • 登録料 3,000円
  • 協力金 20,000円

合計61,500円でした。

これにて譲渡までの一連のやりとりが終了です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

保護犬についての理解は深まりましたか?

ワンちゃんが家にいると本当に癒されて、個人的QOLが爆上がりしています

もちろんお風呂に入れたりトイレの片付けなどお世話はたいへんですが、全然苦ではありません。

ぜひペットOKな方、里親になることを一度検討してみてはいかがでしょうか?

少しでも参考になったら嬉しいです。

ワンちゃん最高!

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