社会人の方は土日に疲れ果てて昼まで寝てたり、ずっとYoutubeなどを見て家から出ない生活の方が多いのではないでしょうか。
日本は残業が多く忙しく働いてる方が多いので、休日に寝たりゴロゴロしたりして休むことも大事です。
しかしなぜかそれでも疲れが取れず憂鬱な日曜日の夜と月曜日の朝を迎えることはありませんか?
疲れをとるためには土日の過ごし方(一部平日の仕事の進め方も)を工夫することが必要だったんです。
今回は「世界の一流は「休日」に何をしているのか 年収が上がる週末の過ごし方」をご紹介します。
タイトルは「年収をあげる」と謡っていますが、しっかり疲れを取ったり憂鬱にならない方法としても紹介されてます。
「世界の一流は「休日」に何をしているのか 年収が上がる週末の過ごし方」の要約
【基本情報】
- 著者:越川慎司
- 定価:1,580円+税
- 発行年月:2024年11月
- 頁数:204
- 出版:クロスメディア・パブリッシング
【目次】
- 第1章 日本人は、なぜ疲れていても休めないのか?
- 第2章 ここが違う!「世界」の休日と「日本」の休日
- 第3章 世界の一流は休日に「自己効力感」を高める
- 第4章 「土曜」と「日曜」を戦略的に使い分ける
- 第5章 休日に「1日7分」の新習慣
元マイクロソフト役員が教える一流が実践!「休養」と「教養」を手に入れる休日活用法
日本人が苦手な「休息」の上手な取り方
最高の1週間はここから始まるなぜ世界の一流は、いつもエネルギッシュなのか?
世界の一流は「休日」に何をしているのか 年収が上がる週末の過ごし方
彼らの週末リフレッシュ法とエンジョイ法に学ぶ
この本では著者が役員を務めていたMicrosoft社や、世界の大企業の役員(書籍の中ではバイスプレジデントと記載)の事例をもとに、共通した休日の過ごし方を紹介しています。
そして共通した休日の過ごし方には、仕事の生産性を上げる(つまり年収を上げる)ことと、次の仕事日に疲れを残さないという明確な目的をもって実践されていました。
内容を章ごとに簡単に要約してみました。
- 働き改革で無理やり残業が出来なくなり、忙しくなったので有給が取れない…
- コロナ影響でリモートワークが普及し、隠れ残業や忙しさが増加…
- 日本特有の風習である、「仕事の属人化」と「長時間労働=頑張ってる」が影響
- 働き方改革の先の「休み方改革」「稼ぎ方改革」「学び方改革」を本書で紹介!

日本人が休めていない理由を、政治や世の中の動向から解説してくれていて納得。
一見矛盾した「休むと生産性が上がる」を実現する方法が本書で分かります。
- 世界の一流は休むために仕事をして、日本人は仕事の疲れを取るために休む
- 世界の一流は疲れる前に休み、日本人は限界まで疲れてから休む
- 世界の一流は多趣味で、日本人は休んでもやることがないと考える
- 世界の一流は効率を求めて休みを自身でコントロールし、家族・趣味・自己啓発を大事にしている

この章では世界の一流と日本人の休日の過ごし方の違いを紹介しています。
根本的な考え方の違いに気づかされます。
- 他人と比較する自己肯定感ではなく、自己効力感(自分で目標を達成できると思うこと)を高めることをしている!
- ポジティブさで休日の充実、QOLも上がり仕事も人生も楽しくなる!
- 自己効力感の高め方は①小さな目標達成②チャレンジ③人間関係④自己省察
- 芸術鑑賞と読書で教養と発想力を鍛える
- 自己否定はせず、自分の行動を褒める

ここでのキーワードは「自己効力感」。日本人はポジティブ足りない!
読書は言わずもがな、一流は週一ペースで本を読む人が多いみたい。
- 土曜はチャレンジデーとし、スキル獲得や趣味の人間関係を構築する
- 日曜はリフレッシュデーとし、主にインドアで読書(アウトプット意識)や軽い運動を行う。
- 金曜日は夕方に休日の準備をし、わざと仕事を中途半端にしておく。
- 休日は目的を持って有効に使う「時間自立性」を意識

休息と教養のどちらも必要で、予定を入れておくことが大事!
休日も自分でコントロール(時間自立性)して、趣味や家族との時間を楽しもう。
- 1日7分の①瞑想②ジャーナリング③読書で手軽に休息と教養をゲット
- 自身の現状を把握し、休むときは休む(時間とエネルギーを管理)

1日7分から真似できる休息と教養の習慣はぜひ実践したい!
やることを簡単に決めておけば、悩んでやる気が下がることも防げます。
著者の紹介(越川慎司)

株式会社クロスリバー 代表取締役。
世界の一流は「休日」に何をしているのか 年収が上がる週末の過ごし方
国内外の通信会社に勤務した後、2005年にマイクロソフト米国本社に入社。
業務執行役員としてPowerPointやExcel、Microsoft Teamsなどの事業責任者を歴任する。
2017年に株式会社クロスリバーを設立。
世界各地に分散したメンバーが週休3日・リモートワーク・複業(専業禁止)をしながら800社以上の働き方改革を支援。
京都大学など教育機関で講師を務める他、企業や団体のアドバイザーを務める。
オンライン講演・講座は年間300件以上、受講者満足度は平均96%。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」などメディア出演多数。
Voicy「トップ5%社員の習慣ラジオ」が好評放送中。
著書に『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)、『仕事は初速が9割』(小社刊)など。
著書累計31冊。
越川慎司(こしかわしんじ)さんは1971年生まれの53歳で、過去にあのMicrosoft社の役員の経歴がある、まさにタイトルにある「世界の一流」です。
身近で大企業役員の生活を見ていた経験から、現在の株式会社クロスリバー社長として、800社以上の働き方改革をサポートしています。
また著者が働く中で2回のメンタルをやられた経験もあり、休み方・働き方に大きく影響を受けたようです。
著書は8年で32冊と多数あり、書店でよく見たことがある「トップ5%社員の○○シリーズ」などがあります。

出版スピードが速い!!
仕事中の時間の使い方、パワポ作成関係の本も読みたいし、年齢が近いから「29歳の教科書」っていう本も読んでみたいです。
➩読みました!
感想
一流の休日の過ごし方とその意味がわかった

序盤は日本と海外の考え方の違いを中心に、なぜ休めていないのかが解説されていて、まさに自分のことだと思いました。
日本もだんだんと成果に視点を当てるようになり、終身雇用見直しや働き方改革が進んできましたが、現場はまだ変わりきっておらず板挟み状態の人が多いはず。
やっとの休みは寝て終わりで、ダラダラしてたら日曜夕方になり月曜が憂鬱という最悪な休日を過ごしてました。
本書で特に刺さったのは休息と教養、そして自己効力感です。
YouTubeをダラダラ見るのが休息ではないし、圧倒的に色んな角度からの教養が足りてないことを思い知らされました。
そして結局はメンタルが超重要で、理不尽に耐えるメンタルというより、自分を信じられるような実績作りやポジティブな習慣がいいようです。
この点については比較的私は人より高い方だと思ってますが、改めて自分の芯にしようと思います。
本書の中で出てくる超一流とは、筆者と同じくMicrosoft社役員、イーロンマスク、ジェフベゾス、ウォーレンバフェットなどで、その辺の会社の部長レベルとは訳が違います。
なので周りのエリートが疲弊してがむしゃらに働いてるのとは違うなと思いました。
部長や統括部長が私の見える限りのエリートですが、多くの人が夜遅くまで残り、単身赴任の仕事人間で正直楽しそうには見えてません。
自分の理想とする姿がここなのかと疑問に思って社会人を生きてきましたが、この本の休日を楽しむために仕事を頑張るという言葉が腑に落ちました。

疲れているサラリーマンには具体的な行動案を提示してくれて、明るい未来を想像させるいい本だなと思いました。
休日の過ごし方で意識すること

私が本書を読んで特に意識しようと思ったことは大きく3つでした。
1つ目は自己効力感(自分はできると確信、小さく実績作り)です。
ここで大事なのは威勢のいいホラ吹きではなく、今までこれができたんだからあれもできる!と自分の中で根拠があって自分に自信を持てることだと思います。
失敗は成功のもと、成功は更なる成功のもとです
2つ目は「休日を休むだけでなく最高に楽しむために平日頑張って働く」です。
一流の中には平日の仕事は暇つぶしで休日が人生のメインと考える人もいるようで仕事命ではないのかと衝撃を受けました。
休日が休むだけで終わると自分の人生が会社のためにあるみたいで嫌でしたが、この考え方で気が楽になり、平日も休日も満足感が上がりました。
休日の過ごし方を考えていたはずが平日の過ごし方まで意識が変わり、生産性が上がるいいサイクルができそうです。
3つ目はアウトプットを意識した読書(ブログと仕事の活用)です。
私はぼちぼち読書してますが、読んでも身にならないことに悩んでました。
原因は自分なりのアウトプットを考えておらず、すぐ実践してないからだと気付かされました。

本記事のようにブログで使ったり、仕事で工夫や提案していけるように意識します!
実践することが明確に決まった

本書のいいところは具体的な行動の例が載っておりすぐ真似できるところです。
というわけで私が実践することを3つ紹介します。
1つ目は金曜に週報、次週のタスクを決めておくです。
会社では週報を出すことになっているのですが毎回後回しで次週の火曜くらいに出してしまってました…
次週の仕事を把握しといて仕事を気にする不安な休日を避けるためにも、金曜に出せるよう準備しタスクも決めておくことにします。
成り行きだと後回しにしちゃいますしね、、、
2つ目は土曜のチャレンジ、日曜の休養(ウイスキー、ブログ、読書、外出)の予定を入れちゃうことです。
すでに実践済みですが休日に予定を入れてしまうのは、楽しいし強制力も出てくるので個人的にかなり効果が大きかったです。
チャレンジの幅は増やしていきたいので、エイヤーで申し込んだり、ちょっとでも興味があれば調べて予定に入れたりしていきます。
直近だと講演会申し込みや行こうとして行けてなかった万博申し込みなどをしました!
3つ目はしっかりと睡眠をとるです。
本書ではちょっとしか睡眠のことが書かれてませんが、一流は重要視してる項目だとわかりました。
私は仕事は遅いのに家に帰ってからもやりたいことが多く、平日の睡眠時間が6〜7時間です。
理想は8時間くらいと思っているので睡眠時間確保と質の向上は真剣に考えたいと思いました。

もっと確たる納得感も欲しいので、睡眠本も読みたいですね。
まとめ

今回は「世界の一流は休日に何をしているのか」という本を紹介しました。
仕事も大事だし趣味や休息も大事。
偏らせるのではなく全体を底上げするワークライフハーモニーという考え方は面白いしできそうだと思いました。
本書ではもっと詳しく解説や事例が載っているので、頑張って働いているサラリーマンには是非読んで欲しい一冊です。
本巻末には特典としてYouTube動画(10分)リンクもあり、本には書いてない具体的な行動例が筆者の口から聞くことができました。
是非興味がある方は本書を購入して聞いてみてくださいね!



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