古代から不変のお金持ちになる法則がある!?
みなさんはお金持ちになりたいですか?
俺は人並みでいいからお金持ちになってみたい!
時代によってどんなものが売れるのか、どんな仕事があるのかなどは様々です。
しかし古代からある人類不変のお金持ちになる法則があるのはご存じでしょうか。
今回は約100年も読み継がれている世界的ベストセラー、バビロン大富豪の教え(漫画版)を読んだのでご紹介します。
また手っ取り早くお金持ちになる法則だけ知りたいという方は目次から飛んでみてください。
そしてより詳しい内容が知りたい方は是非買って読んでみてくださいね。
過去のお金に関する本の書評も合わせて読んでみてくださいね↓
「漫画 バビロン大富豪の教え」の概要
書籍情報
【基本情報】
- 原作:ジョージ・S・クレイソン(漫画:坂野 旭)
- 定価:1620円+税
- 発行年月:2019年10月
- 頁数:466
- 出版:文響社
【目次】
- プロローグ 金に動かされる現代人
- 第1章 バビロン1の大金持ち ―なぜ、同じように働いているのに、貧乏人と大金持ちがいるのか?―
- 第2章 学びの殿堂 ―大富豪だけが知っている「黄金に愛される七つ道具」―
- 第3章 試練 ―価値があるのは、金貨が入った袋か、知恵が詰まった袋か?―
- 第4章 帰還 ―賢者の助言によって、貯金が懸命に働きだす―
- 第5章 ザ・ウォール ―「守るべきもの」があるから人は何度でも立ち上がれる―
- 第6章 奴隷だった男 ―己の心は「奴隷」のものか、「自由民」のものか―
- 第7章 伝承 ―はるか昔の借金返済記録が、現代人を救う―
- 第8章 王子の商隊 ―なぜ人は働くのか。それは金のためではなかった―
- エピローグ 最後の黄金法則
※この本は「The Richest Man in Babylon(バビロンいちの大金持ち)」を翻訳・脚本・漫画化したものです。
要約(ネタバレ注意)
物語は現代人の元考古学者の大場が友人の社長に粘土板解析をお願いされることから始まります。
大場は職を失い借金を作り、妻や子供に愛想を尽かされ離婚しており、人生のどん底でした。
最初は断りますが友人の強い頼みで粘土板解析を引き受けます。
粘土板には古代バビロニアの黄金の法則が記されており、以降古代バビロニアの話が続きます。
主人公は15歳の貧しい武器商人の少年バンシル。
ある時金持ちになりたい想いで、バビロンの大富豪であるアルカドの元へお金持ちになる方法を聞きに行きます。
そこで〈黄金に愛される七つ道具〉を聞き、アルカドから試練を言い渡されます。
それは渡す金貨を倍にするまで旅をしろとのものでした。
また金貨と合わせて困ったときのために知恵の袋も渡します。
バンシルはすぐ旅に出ますが、詐欺にあうなどあっという間に無一文になります。
そこで知恵の袋〈「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則〉に則り、商売や投資に精進し3年かけて旅の目標を達成します。
バビロンに戻るとアルカドに歓迎され、バビロン繁栄のために共に協力してほしいといわれます。
快く承諾したのもつかの間、なんと戦争がはじまりバビロンが攻め入られてしまいます。
悲しいことに両親やアルカドは敵に攻撃され亡くなってしまいますが、戦争は勝利で終結しました。
戦争から五か月後、バンシルは意気消沈し借金まみれの生活となり、金貸し屋に呼びつけられます。
金貸し屋は過去奴隷時代の実体験を話してくれ、ある一言でバンシルの心を大きく動かします。
それは恩返しをするということでした。
バンシルはお金を貸してくれた人への恩、そしてバビロンを繁栄させることによる亡き両親とアルカドへの恩を返すため働きます。
最後には数年かけて完済し、バビロンを繁栄させ、姫様と結婚して幸せに暮らしました。
粘土板を解析した大場は、すぐに友人に報告、そしてバンシルに触発され行動を始めます。
まずは借金を返済し、再度職に就き安定した生活へ復活しますが、何かが足りません。
それは家族でした。大場にとってお金は家族がいなければ何の意味もありませんでした。
大場は元妻を説得し再婚、幸せと富を得ることが出来ました。
黄金の法則まとめ
本書で記されている最も重要な黄金の法則です。
引用:漫画 バビロン大富豪の教え
引用:漫画 バビロン大富豪の教え
引用:漫画 バビロン大富豪の教え
法則の詳しい解説が気になる人は是非本を読んでみてください。
著者の紹介
ここでは原作のジョージ・S・クレイソンさんについてご紹介します。
彼は1874年~1957年、アメリカのミズーリ州ルイジアナ生まれの著作家です。
代表作は1926年初版で本書原作の「The Richest Man in Babylon(バビロンいちの大金持ち)」。
またクレイソン・マップ・カンパニーという地図を発行する会社を設立もしています。
「まずは自分自身に支払え (Pay yourself first)」というフレーズを広めたのも彼だそうです。
自己投資の重要性を感じさせられますね。
読んだ感想
バンシルが優秀
主人公の貧乏な少年バンシルですが、とにかく賢くて行動力があり感心します。
相手が大富豪のアルカドであろうと物おじせずに話し、自分で考えてすぐ決断し、4章では旅を提案されたときも即決でした。
この行動力が、そもそも挑戦して成功できるかできないかのはじめの分かれ道だと思います。
そしてバンシルは情熱にあふれていて、誰とでも仲良くなることができることも大きいです。
誠実だからこそ商売が成り立ちますし、周りがいざという時に助けてくれます。
古代で直接人との関わりが主な時代ではありますが、現代も変わらず人間関係が大事なことが多いですよね。
あとはバンシルは努力ができます。
何度か何も考えず楽をしようと、ギャンブルで金を失ったり、奴隷になろうとしたりしました。
それでも最後にはV字回復を見せます。
特に投資はただお金を突っ込むだけでなく、自分で成功確率を上げるようあらゆる努力ができることが成功の秘訣だと分からされました。
黄金の法則は簡単なようでできていない
黄金の法則を実際に見てみてどう感じましたか?
正直やろうと思えばすぐできるものばかりではないですか?
しかし複数の項目を同時に実践している人は少ないのではないでしょうか。
収入の10分の1を貯めるだけでなく、専門家の意見を素直に受け止め、貯めた金を自分の理解しているビジネスに投資する、などなど。
お金と幸せが増えていないなら黄金の法則のうち何かが足りていないのかもしれません。
せっかく法則が全て明示されているので、足りないものを吸収していきたいですね。
私の場合は、欲望に優先順位をつける力、信頼できるお金持ちの話をもっと素直に聞く力をつけていきたいです。
現代への応用が分かりやすい
章の最後にコラムがいくつか載ってあり、黄金の法則を現代に応用するとどうかが書かれています。
これがより黄金の法則を具体的に理解しやすくしてくれます。
例えば「現代におけるもっとも賢明な投資先」について。
これは投資をしている人はよく聞くと思いますが、この本では「外国株式インデックスファンドの長期運用」を推奨していました。
はたまた第8章の内容ですが、「そもそもお金があれば幸せなのか」。
働く意味は現代人の多くが悩んでいることではないでしょうか。(自分も)
このコラムの結論は人間関係(家族や友人など)を大事にし、絆を深めることが幸せとなり、お金はあくまでもおまけとのことでした。
そんなことないだろ!と思う人は是非ストーリーとコラムの続きも合わせて読んでみてください。
綺麗ごとと思わずに素直に受け止めたいですね。
まとめ
物語の関係上かなり駆け足の展開ですが、普通に面白く読むことが出来ました。
ぜひ原作や小説版も読んでみたいですね。
黄金の法則を振り返ると、とにかく素直になることが大事だと思いました。
(耳を傾ける、納得できるように調べる、やるべきことをやる、ダメなことはやらない)
言葉で言えば簡単ですが、今一度意識しなおしたいですね。
お金への不安はなかなか尽きませんが、黄金の法則をもとにして幸せを手に入れましょう!
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