PR

【書評】意外と難しい大人の言葉遣いと言い換え!「大人の語彙力ノート」(齋藤孝)

スポンサーリンク
スポンサーリンク

社会で役立つ言葉遣い!

kyon
kyon

みなさんは大人の言葉遣いや敬語が使えていますか?

高校や大学など学生の時に話す目上の人は、先輩や先生、教授やバイト先の店長なので、敬意を払う言葉遣いとしては丁寧語にするくらいで問題なく話すことができてきたかと思います。

就職活動で最低限の敬語(御社など)を覚えて入社した後、教わることなく困ることが取引先や上司との会話・メール・電話です。

敬語が出てこないこともありますが、フレーズを知っていたとしても言い換え表現が思いつかず同じ言葉ばかりを繰り返してしまうことも多いのではないでしょうか。

私自身入社3年目にして語彙力がなくて困る場面が多くなったように感じ、また前に読んだ「入社1年目の教科書」にも言葉遣いや敬語はかなり重要なスキルで、一度勉強することをお勧めされていたため、本書を手に取りました。

スポンサーリンク

読んでほしい人は?

まずは入社したての社会人の方(入社前の学生の方)

正直敬語やマナーなどはその場面になって困ることにならないと勉強をし始めないのではないでしょうか。

kyon
kyon

私もなにも勉強せずに社会人になったので、ネットで調べながら、先輩社員の見よう見まねで今まで乗り切っていました、、、

特に電話やメールは頻繁にあるため、とっさに出てくるようにしておけば困ることもなく、一目置かれること間違いなしです。

(私の同期で初めから明らかに言葉遣いが大人びている方がいましたが、しっかり勉強してから入社してきている人だったんだなあと今思いました。)

次は語彙力を鍛えたい方

これには年齢は関係ありません。ビジネスの場で自分の立場や周囲の状況が変わると急に必要になることも多いと思います。

何はともあれ個人的には早めに一度勉強しておいた方がいいかと思います。自分で使えることがベストですが、最低限聞いてみて理解できるようにはしたいですね。

スポンサーリンク

本の概要

【基本情報】

  • 著者:齋藤 孝
  • 定価:1,300円(税抜き)
  • 発行年月:2017年9月
  • 頁数:239
  • 出版:SBCreative

【目次】

  • 第1章 「普段の会話で品よく見せる」語彙力ノート
  • 第2章 「お願いする」ときの語彙力ノート
  • 第3章 「言いづらいことを言い換える」語彙力ノート
  • 第4章 「気持ちを伝える」語彙力ノート
  • 第5章 メール・口グセで自分を下げない「同じ言葉の繰り返しをなくす」語彙力ノート
  • 第6章 会議・打ち合わせで「できる!」と言われる語彙力ノート
  • 第7章 「訪問・宴会・手紙で使える」語彙力ノート
  • 第8章 センスが伝わる「季節の言葉」ノート

本書は目次にもある通り状況ごとに出てくるフレーズの言い換え表現が、大体1語に対して複数パターン(1~5つ程度の言い換え)が用意されています。

とにかく語彙数が多く、100語以上のフレーズの言い換えが記載されています。

中身はノートのようになっており、淡々と言い換え表現が記載されているためテンポよく読めると思います。

使用例やフレーズの起源などもかかれているため、フレーズだけでは理解できない背景や含まれた意味も理解できるようになっています。

大人が遭遇するシチュエーションにおいて全体的に出てくるフレーズが記載されているため幅広い場面で応用できます。

逆に敬語に特化して勉強したい、冠婚葬祭に特化して学びたいという方は別書籍がおすすめですので注意です。

著者の紹介

引用:【トップインタビュー】明治大学教授・齋藤孝氏に聞く 「本で心に豊かな森をつくろう」子どもたちに活字に触れる機会を – 文化通信デジタル (bunkanews.jp)

【略歴】

  • 昭和35年 静岡生まれ
  • 昭和60年 東京大学教育学部 卒業
  • 昭和63年 東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻修士課程 修了
  •       東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程 進学
  • 平成3年  日本学術振興会特別研究員採用
  • 平成5年  同採用期間終了
  •       世田谷市民大学講師
  •       慶応義塾大学非常勤講師
  • 平成6年  明治大学文学部専任講師
  • 平成10年 明治大学文学部助教授
  • 平成15年 明治大学文学部教授

テレビで何度も見たことがあったのですが、どんな方か全く知らなかったので、大学教授だったと知ってびっくりしました。

著書はかなり多く、教育・読書・言葉に関する本がメインのようです。最近はSDGsの本も出版しています。

総発行部数はなんと1000万部を超えているそう。ベストセラー作家ですね。

メディアとしては「Live News イット!」「世界一受けたい授業」などに出演するほか、「にほんごであそぼ」「東大王」などの人気番組の監修も行っているようです。

著者リンク先

読んだ感想

使えるとかっこいい!

私自身会社に入ってから困るようになった語彙力。

同じようなフレーズを何度も使用しても会話はできますがパッとしません。

そこで本書に書かれているような言い換えが自然と出てきたらかっこいいですね。

態度ももちろんですが、言葉遣い一つとっても印象はかなり変わってきます

例えば上司に「頑張ります」と言う時、「最善を尽くします」と言った方が知的な印象や意気込みが伝わってくるのではないでしょうか。

上司や取引先との信頼関係を築き上げるためにも使いこなせるように勉強していきたいですね。

ノートのように何度も見返す

この本では多くの言い換え表現が記載されていますが、目から鱗な使えそうというものもあれば、自分の環境には違和感のある表現があったり、また見たこともないフレーズもあったりします。(読者の教養にも大きく依ります)

なので個人的には一回読むだけではほとんど身につかないと思います。

そこで本書タイトルにあるようにノートのように何度も読み返すことが重要です。

また意識的に覚えたての言葉を実際に使っていくのもいいかもしれません。

ググるならまだしもなかなか職場で本書を読みながら話したりメールを打ったりするのは難しいですからね笑

個人的使える言い換え!

次は本書から抜粋して私がすぐに使いたいと思う言い換え5選です。

  • メールで教えてほしいときによく使う「ご教示ください」→「お知恵を拝借できますか」
  • 仕事を任された時の「うまくいくように努力します」→「善処します」
  • 電話で名前番号を繰り返すときの「もう一度繰り返します」→「復唱いたします」
  • 遠方からお客様が来た時の「来てくれてありがとうございます」→「ご足労おかけします」
  • 仕事で手助けが必要な時の「お手伝いください」→「お力添えください」

次はへーと思った知識です。

  • よく手紙やメールで使う「様」と「殿」。目上の方に「殿」を使うと失礼に当たる。(なんでも「殿」でいいと思って使っていました、、、)
  • 「乾杯」と「献杯」の違い。「献杯」には上の人や客にお酒を注ぐ、杯を相手に差し出し敬意を表す、故人に捧げるという意味があるそうです。
  • 「ご冥福をお祈り申し上げます」は浄土真宗以外の仏教徒に使う。

使える言葉は書ききれないくらいあったので、上の一例を見て他にも知りたいと思った方はぜひ一読してみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

読み物というより辞書的に使える側面もあるなと思ったので、サラリーマンとして何度も読み返して、スマートに会話やメールができる社会人になるために頑張っていこうと思いました。

日本語って本当に難しいですよね。

アメリカはユーモアのある例えが多いイメージがありますが、日本は品のある表現が多く感じます。

せっかく日本人に生まれたので、特に実践で使える日本語を一度勉強しなおしてみてもいいかもしれないですね。

ここまで見てくださりありがとうございました。それでは!

コメント

タイトルとURLをコピーしました