ウイスキー好きが目指す最初の資格「ウイスキー検定」
ウイスキーにハマって約1年になるウイスキー初心者kyonです。
家にはみるみる内にウイスキーが増えていき、もっとウイスキーを好きになりたくなりました。
勉強は嫌いではないので、何か初心者にお勧めのウイスキーの資格なんて無いかと調べてみました。
そこで見つけたのが「ウイスキー検定」です。
今回はウイスキー検定の3級と2級を受験してみたので、感想を書いていきたいと思います。
ちなみに何とか3級2級どちらも合格することが出来ました!
認定証はA5サイズで届きましたよ。
ぜひウイスキー好きの方は最後まで見て行ってください。
ウイスキー検定とは
ウイスキー検定の概要
テーブルに載らない日はない!といえるほど世界中で愛されているお酒、ウイスキー。
日常生活にありながら、いざ「どんなお酒?」と聞かれると、きちんと答えられない人がほとんどです。
そんな人に、もっとウイスキーを楽しむための知識をつけてもらいたいと思って作ったのが、この『ウイスキー検定』です。
ウイスキー検定-WHISKY KENTEI
ウイスキー検定は「一般社団法人ウイスキー検定実行委員会」が2014年から開催されています。
代表理事である土屋守さんのあいさつによると、NHK連続テレビ小説「マッサン」放映をきっかけにウイスキーを盛り上げるためにウイスキー検定をスタートしたそうです。
ウイスキー検定には8つの級が用意されており、3つの総合的な級と5つのある分野に特化した特別級があります。
総合的な級 | 3級 | 2級 | 1級 |
---|---|---|---|
対象者 | ウイスキーが好きで、興味を持ちはじめ、ウイスキーの基礎知識を持つ方 | ウイスキーの文化や歴史、製法を理解し、ウイスキー通になりたい方 | ウイスキーの文化や歴史、製法や時事問題を深く理解した方 |
難易度 | 初級レベル | 中級レベル | ウイスキー検定最上級レベル |
試験範囲 | 『新版 ウイスキー検定公式テキスト』のスコッチを中心に全ての章から出題。 テキスト外からの出題もあるが、テキストを学習すれば合格可能。 | 『新版 ウイスキー検定公式テキスト』を中心に出題。 テキスト外からの出題もあるが、テキストを深く学習、理解すれば合格可能。 | (※後日追記) |
合格基準 | 100問中60問以上 | 100問中70問以上 | 100問中80問以上 |
試験方法 | マークシート 4者択一形式 | マークシート 4者択一形式 | 5者択一形式 記述あり |
試験日 | 2月と9月 | 2月と9月 | 不定期開催 |
受験料 | 4,400円 | 5,500円 | 6,600円 |
合格率(2022/2) | 85% | 62% | 27% |
特別級 | BW級 (バーボンウイスキー級) | IW級 (アイリッシュウイスキー級) | JC級 (ジャパニーズクラフトウイスキー級) | SM級 (シングルモルトウイスキー級) | JW級 (ジャパニーズウイスキー級) |
---|---|---|---|---|---|
対象者 | バーボンの文化や歴史、製法や時事問題などを理解し、バーボン通になりたい方 | アイリッシュウイスキーの文化や歴史、製法や時事問題などアイリッシュ通になりたい方 | 日本のクラフト蒸留所の知識や時事問題などを中心に出題。ジャパニーズクラフトウイスキーを理解した方 | 世界中のシングルモルトウイスキーについて、文化や歴史、製法などを深く理解した方 | ジャパニーズウイスキーについて、文化や歴史、製法などを深く理解した方 |
難易度 | 中級レベル | 中級レベル | 中級レベル | 上級レベル | 上級レベル |
試験範囲 | (※後日追記) | (※後日追記) | 日本のクラフトウイスキー、クラフト蒸留所や時事問題を中心に出題。 | (※後日追記) | (※後日追記) |
合格基準 | 50問中35問以上 | 100問中75問以上 | 100問中75問以上 | 100問中65問以上 (得点によって4段階の段位認定あり) | 100問中65問以上 (得点によって4段階の段位認定あり) |
試験方法 | マークシート 5者択一形式 | マークシート 5者択一形式 | マークシート 5者択一形式 | マークシート 5者択一形式 | マークシート 4者択一形式 |
試験日 | 不定期開催 | 不定期開催 | 不定期開催 | 不定期開催 | 不定期開催 |
受験料 | 3,300円 | 5,500円 | 5,500円 | 6,600円 | 6,600円 |
合格率(2022/2) | 53% | 54% | 77% | 36% | 68% |
受験資格
20歳以上の方であればだれでも受験可能です。
ただし1級の受験のみ、2級もしくはウイスキーコニサーを取得されていることが条件となっています。
受験申込方法
ウイスキー検定お申込み受付サイトから申し込みます。
3級と2級は毎年2月と9月にありますが、1級や特別級は不定期開催のため事前に開催予定をチェックしておきましょう。
申込開始は試験の約4か月前にスタートしているようですので、5月頃と11月頃は要チェックです。
試験会場
コロナ以降在宅試験が導入されていますが、受験する級や受験時期によって異なります。
ウイスキー検定実施概要からチェックしましょう。
(傾向としては3級と2級は在宅試験、1級は東京と大阪が多いようです。)
ウイスキー検定を取るメリット
よりウイスキーをおいしく飲めるようになる
これがウイスキー好きにとって一番のメリットになると思います。
勉強していくうちに製法や歴史に詳しくなっていきます。
すると視覚・味覚・嗅覚に知識が加わり、より感覚が鋭くなります。
今まで見つけられなかった匂いや味が理解できると、どんどん楽しくウイスキーを飲むことができますよ。
そしてよく味わおうとするので、ゆっくり飲んで飲みすぎ防止になるかも?
(たくさん飲み比べたくなるので飲酒量が増え過ぎないように注意しましょうね)
合格者には有料の豪華特典がある
合格者には無料で合格認定証が送られますが、有料の特典もいくつか用意されています。
せっかく合格できたので、記念に合格認定バッジを購入しました。
3級が緑色で、2級が赤色です。
合格認定バッジ可愛い!買ってよかった。
他の級のバッジも集めたくなる~
バッジ以外で大注目なのが合格者限定のウイスキーです。
希少なウイスキーばかりで他ではめったに飲むことができないものばかり。
限定ウイスキーを買えて飲めるとなると、俄然検定のモチベーションが高まります。
ただし限定品で数量に限りがあるので、売り切れになってたら仕方ありません。
ラインナップも変わっているようなので、ぜひウイスキー検定合格者特典をのぞいてみてください。
人に説明することができる(話しのネタになる)
お酒の席でウイスキーを飲むときに、うんちくを話せるようになります。
居酒屋だとそこまでウイスキーの種類が無いので微妙ですが、バーや宅飲みで効果を発揮します。
また特に初心者に聞かれる、おすすめのウイスキーは?という質問にも事実を根拠におすすめできると思います。
ただし相手が望んでないのにうんちくばかり話したり、これはダメと言った否定的な言葉はよくありません。
個人的には会社にはお酒が好きなおじさんがたくさんいるので、話のネタになるのは嬉しい点です。
ウイスキー好きの証明になる
ウイスキー好きと言っても程度があり、他人からするとちょっと好きくらいに思われるかもしれません。
そこでウイスキーがほんとに好きだという証明となるのが、このウイスキー検定です。
ウイスキー検定だと誰に言われるでもなく自分の意志で取る人が多いですからね。
またウイスキーについて話をするときに、ウイスキー検定を取っていると説得力も増します。
ぜひウイスキーが好きな方は挑戦してみてくださいね。
ウイスキー関係の仕事には多少有利になるかも
これはメリットになる人は少ないかもしれませんが、ウイスキーに関する仕事をする人は多少有利になるかもしれません。
例えば蒸溜所スタッフやバーテンダー、ブレンダーなどです。
目に留まりやすいのはあると思いますが、正直仕事に直結するかと言われると微妙です。
ウイスキーに対する熱意は普通の人より伝わってくれると思います。
またウイスキーの中でも味わいに関わる仕事だと、ウイスキー検定よりも官能試験(テイスティング)のあるウイスキーコニサーの方が有利です。
難易度的にもまずはウイスキー検定から始めるのは有りですね。
3級と2級を受験した感想
試験範囲の本「新版・ウイスキー検定公式テキスト」が面白い
3級と2級の試験範囲はほとんどが「新版・ウイスキー検定公式テキスト」から出題されます。
なのでこの公式テキストを何度も読むことになるのですが、読み物として普通に面白い!
特に自分が持っているウイスキーだったり、いつか飲みたいなと思っているウイスキーだとより楽しく読めました。
本の内容はスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズと地域ごとに分けてウイスキー代表銘柄の説明が書いています。
蒸溜所の特徴や歴史が細かく書かれているので、覚えたらかなりウイスキーに詳しくなれると思います。
ただしどうしても海外(特にスコッチ)が多くなってしまうので外国の歴史や地理には苦労します。
ある程度ウイスキーボトルを酒屋で見たことがあるレベルじゃないと読んでて眠くなるかもしれません。
合格率の割に試験難易度は高い
ウイスキー検定の合格者は3級で85%、2級で62%とまあまあ高い合格率です。
しかし思っているより試験難易度は高いと考えてください。
(これは自分に知識があまりなかったことと、地理と歴史が苦手だからかもしれません。)
公式テキストを見ると分かりますが、かなり横文字ばかり。
ウイスキーボトルや蒸溜所は知っていても詳しい背景を覚えなければ試験は合格できません。
公式テキストは学校の教科書同様例題・練習問題はありません。
唯一無料で手に入る問題は公式の練習問題各10問程度です。
(ウイスキー検定の過去試験内容は公開してはいけないようです。)
まずは公式の練習問題を覗いて解いてみましょう。
これらから自分で試験問題を予測して勉強するのがいいですが、正直限界はあると思います。
なので検定を受けるときは公式問題集も買って解きまくった方が無難です。
値段は1,600円くらいなので、合格を目指すなら必要な投資かなと思います。
人生初の在宅試験
今回のウイスキー検定3級と2級の試験は在宅となり、問題用紙も解答用紙も郵送されました。
(蒸溜所の描かれた特別なノートもついてきています。)
今まで試験はいくつかやったことがありますが、在宅で郵送されるパターンは人生初でした。
しかもインターネット回答ではなく紙のマークシートに記入して返送する形です。
制限時間は1時間、試験中はPCやスマホは電源を切るなど会場での試験と同じ条件で受ける必要があります。
まじめに受けましたが、家で試験だと逆に落ち着きません。
緊張感が薄れるというか。
誓約書も書いているので、カンニングは絶対にダメです。
(ただしこの試験方式はどうなのかなというのが本音です。)
在宅試験に慣れるには過去問を同じ在宅試験の条件で時間を測って解きまくるしかありません。
楽しみながらも頑張って勉強しましょう。
まとめ
ウイスキー検定、いかがだったでしょうか。
この検定を通して知識をつけることも、合格を目標とすることもいいんじゃないでしょうか。
ぜひウイスキーが好きな方はチャレンジしてみてください。
そしてウイスキー検定3級・2級に引き続き、他の級にもチャレンジしてみたいですね。
もうウイスキー検定を取ってしまった人は、さらに難しいウイスキーコニサーもありますよ。
好きに終わりはない!
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